礼に始まり 礼に終わる
これは、もう数年前の話しです。
子ども達が通う小学校に
1人の教育実習生がいました。
毎朝 顔を合わせていたので
挨拶をする様になりました。
2つの大学に在籍をしていると
聞きました。
どうしても、教師になりたくて
今の通信大学に通っていることを。
それだけでも、ビックリしたのですが、
校門を過ぎて、学校の玄関に
入るまで 見送っていました。
すると、
玄関の前で、一旦とまり
一礼をしていました。
校舎の中に先生がいるのかなぁ?
と、思い のぞいてみました。
そこには、誰もいません。
何故?との疑問がわきました。
翌日も、翌々日も
同じでした。
ある日、聞いてみました。
「なぜ、一礼をしてから
校舎の中に 入るの?」と。
その青年は、こう答えました。
「自分は、小さい頃より
柔道をしており、その時の教えが
"礼に始まり 礼に終わる"
だったんですよ。
いま、ここで学ばせて頂いている事に 感謝をしています。
あたりまえのことなんです。」
溢れんばかりの笑顔で
教えてもらった。
礼儀というものは人間関係をスムーズにするために欠かせない作法のひとつですよね。
この礼儀を後世に 伝える事も
私の役割だと 痛感させられました。
素敵な作法を身につけていた
あの青年。
いま、どこで活躍しているのかなぁ?!