私の戦友
一緒に入職した仲間は100人ほどいた。
当時は、1ヶ月間の研修で
自然と皆が仲良くなった。
その後、それぞれの部署に配属をされた。
1部署に 6〜7人の配属だった。
新しい仲間は、一致団結をして
その日の学びを自分だけのものにはせずに、皆んなで共有して
お互いを高め合う様に、勉強をしていた。
いまでは、セクハラやパワハラなんて言われそうな事が、
日常の中でたくさんあった。
点滴介助をしている時に、
固定のテープの長さが気に入らないと、ハサミやテープが飛んで来たり
その場を通り過ぎただけで
邪魔っと 足蹴を食らった事もあった。
仲間は、女医から
"イソジンの海に溺れて 死ね"
なんて、訳の分からない事を言われていたりもした。
ホント、今の時代にそんな発言をすると、大問題ですよね。
それだけ、平和な時代だったのでしょう。
配属された部署が
NICU病棟。新生児の集中治療室であった。
500gの赤ちゃんを始めて
見た時の驚きと感動は、今でも
忘れない。
小さいなりに 必死に生きていた。
私も、それに応えてないといけないと思い、必死に勉強をして知識を頭の中に入れた。
何よりも、実践の場で学ぶ事が多かった。
あの怖い暴言を吐く
女医でも、吸収させてもらう事は
たくさんあった。
足や手が飛んできても、ひるむ事なく食らいつき
私の看護を認めてもらう為に、
必死に勉強をした。
教えを被り、日々努力を重ねた。
ある日、赤ちゃんの状態も落ち着きホッとしていた時に
あの女医から、
「良く頑張って 私についてきたね。だから、赤ちゃんの状態も落ち着いたよ。ありがとうね。
これからも、一緒に頑張っていこうね!」
と、思いがけないお言葉を頂いた。
あの、感動は今でも忘れない。
やっと、一人前になったのかなぁ?
と、思えた。
そうだ、病院に入院している
赤ちゃんのお母さんさんになろう!
なんて、大それた事を思っていた事もあった。
今では、立場が変わり
一緒に働いている 若い人の
お母さんさんになっている。
入職時は、長くこの場所に、いたら、人格がきつくなりそうだ
なんて、思っていたが気がつくと 30年以上も続けてきている。
あの時の仲間は、もう誰もいなくなり職場全体でも 片手で数えられる様になってしまった 同期。
たまに、会うと 合言葉は
元気?に なっている。
素敵な、関係が続いている、
いつまでも、大切にしたい この戦友。
あと、少しで 人生の第1章が終わる。
長年歩んで来て 見えてきたものがある。それは、
"継続は 力なり"である。
自分の努力だけでは なかなか
続かない。
師や先輩、仲間の応援・支えが
大きかった。
大きな目標を 掲げるのではなく
小さいな 成功体験が自信となる。
この、小さな積み重ねが大切であると、知った。
頑張る事ができないと嘆いてる
あなた!
焦らず 人と比べる事なく
自分のペースで 歩んでいると
知らないうちに、
あれっ!続いているね!!
と、思う日がくる。
努力は、自分を裏切らない。
まずは、自分を信じることから
はじめまよう。